皆様おはようございます。こんにちは。こんばんは。
そしてあけましておめでとうございます。
初夢は電話で仕事の打ち合わせをしている夢だった、カベミミデザインズ代表めありです。
もう気づいたら2022年、という感じで年が明けてしまいました。
昨年は12/31の朝まで仕事をして、営業車件愛車のイグニスちゃんを洗車せずに年越しさせてはいかんだろうと徹夜明けの寒空の中洗車してきました。
で、実家に帰って紅白歌合戦のBiSHを楽しみに見ていたら2021年が終わっていたと。
そんな感じの年末でした。
昨年に引き続き、12月は金沢美術工芸大学の集中講義で一週間金沢に行っていました。
今年もとても良い授業ができたように思います。
土日を使って課題に取り組んでもらったりと受講生にとっては大変な授業だったかもしれませんが、素晴らしい最終発表と成果につながった内容だったと思います。
受講生のみんな。とても良い発表会でした。おつかれさまでした。
ありがたい事に昨年の授業評価も良かったようで、
来年以降も引き続きご依頼いただけるお話がありました。
毎年12月は金沢へ。
決まった年間行事があるのはとても楽しみなものです。
で、昨年は全く時間がなく訪問が叶わなかった
『柳宗理記念デザイン研究所』
に今年は寄る事ができました。
https://www.kanazawa-bidai.ac.jp/yanagi/
展示内容に関しては、柳宗理先生が手掛けた市販製品のショールームのような感じで見どころがあるという感じではありませんでしたが、柳宗理「デザイン考」は改めて今読む事で私の進んできた道の肯定と、初心に立ち返り改める事の大切さと、その他さまざま、色々な感情が沸き上がり心に響くものがありました。
デザインの創造とは、表面上のアピアランスの変化ではない。
創意工夫をもって内部機構を改革することである。
本当の美は生まれるもので、つくりだすものではない。
デザインの構想は、デザインする行為によって触発される。
デザインは一人でするものではない。
企業者は何よりもプロダクトマンシップを持っている人でなければならない。
よく売れるものは良いデザインであるとは必ずしも言えない。
また、良いデザインは必ずしも良く売れるとは限らない。
良いデザインは優れたデザイナーのみでは生まれえない。
本当のデザインは流行と戦うところにある。
伝統は創造のためにある。伝統と創造を持たないデザインはありえない。
デザインは社会問題である。
『デザイン 柳宗理の作品と考え』 (1983年 用美社)
『柳宗理 デザイン』(1998年 河出書房新社)
『柳宗理 エッセイ』(2003年 平凡社)
このデザイン考を読んだのは15年以上前、まだ私が大学生の時だったと思います。
当時はふーん、という程度で何も刺さるものがなかったと思いますが、今、改めて読んでみて、本当にそのとおりだと経験を振り返り実感します。
良いデザインは優れたデザイナーのみでは生まれえない。
特にこの一文。
インハウス時代にも感じていた事ですが、デザイナーのエゴのみでデザイン優位のプロダクトを創らせる、という時代はもう前時代的でありデザインの本質ではありません。
全デザイナーはこの一文だけでもほんの少し心に留め、デザインを行って欲しいものです。
私もこの十ヶ条を忘れずデザイン提案を行っていこうと強く思う機会でした。
という訳で12月の活動報告でした。
相変わらず忙しくさせていただいておりますが、もう少し人間らしく。
健康で文化的な最低限度の生活を送れるように2022年は生きていきたいと今年の抱負を述べてみます。
来年は21世紀美術館に行きたいな。
誰かのための何か、をデザインする人
カベミミデザインズ めあり