皆様おはようございます。こんにちは。こんばんは。
めありです。
前回の更新からずいぶん日が空いてしましました。
つまり更新もままならないほど忙しいという事ではありますが、
もう少し定期的に更新したいなぁ。と思う今日この頃です。
大学では後期の授業が始まりました。
前期のCAD演習も担当した学生たちであり、意欲の高い良い学年なので
教える立場の私も気を引き締めて臨みたいところです。
プロダクトデザインスタジオの皆様。一緒に頑張りましょう。
よろしくお願いいたします。
なかなか更新できなかったのは忙しいというのもあるのですが、
8月初旬にあるものを購入しまして。
通常業務をこなしながらそのテストをしていたので更新が遅れました。
その商品とは、クラウドファンディングで話題になった
【Runmecy】
というレーザー彫刻機であります。
日本の某クラウドファンディングサイトでも支援商品になっていましたが、私はIndiegogoという海外クラウドファンディングで購入しました。
あまり不確かな事は言えませんが、同様の商品がほぼ同じ時期に出品され、日本のサイトの発送時期が少し遅く、少々高いという所に何やら闇を感じます。
不確かな事を憶測で書くのは良くありませんが、このままでは日本のモノづくり精神は拝金主義によって滅ぼされてしまうことでしょう。
私の商品自体も予定日から一か月ほど遅れて届きましたが、某サイトではもっと遅れたうえ、今でも商品が届いていない感じも見受けられます。
日本語で取引できるのはまぁ安心できるのかもしれませんが、香港から直接発送される海外クラウドファンディングサイトで購入した方が結果的に安全だったように思います。
とまぁあくまで個人的な憶測はこの辺にして、
いろいろとテストプリントした結果の報告をば。
こんな感じで青いレーザーで刻印していきます。
スマホにアプリをインストールして、Bluetoothで接続して、刻印したい画像を選択するだけです。
PCでデザインした画像だけでなく、手書きの画像を写真に撮って使用する事も可能だそうです。が試していません。
レーザー光と対象物の距離設定が重要なのですが、厚さのある対象物に刻印しようとすると照射レンズに近づいてしまい適切な距離が取れません。
そのあたりは改良すべき点かと思います。
一応その分野のプロなので、しっかり固定できて距離も変えられる台座足を3Dプリンターでそのうち作りましょうかね。と言いながら労力に見合わないので100円ショップで買ってきた四角いプラ製のブロックを踏み台にします。自分の事になるとズボラです。
テストプリント用に色々な素材を買ってきました。
鉄、アルミ、ステンレス、アクリル、桐、竹、MDF合板、コルク、ガラス。
ホームセンターと100円ショップで仕入れてきた様々な材料でテストします。
で、完成したものがこちらです。
以前ご依頼いただいた小林生花店のロゴでテストプリントしました。
左から、桐、竹、アルマイト処理のアルミ素材です。
こちらは桐の木箱に刻印したものです。
花の中心の【小林生花】も良く再現されています。
デフォルト出力でプリントしたところ煙がもくもくで火が付くんじゃないかと思うほどのパワーがあります。
この手のやわらかい天然素材はレーザー出力5%で十分でした。
こちらは竹素材に刻印です。
竹は固く、熱にも強いようで、写真はありませんが桐と同様出力5%では表面が軽く焦げる程度でいまいちの出来でした。
上記は15%で照射しています。このくらい凹凸ができると良い感じです。
で、こちらがアルマイト処理されたアルミ素材。
表面のアルマイト塗装部を剥がすだけなら5%出力で十分ですが、刻印の境界がガタガタです。濡れた紙を張り付けてその上から照射して焼き切るという方法や、ラッピングフィルムを張って焼き切るという方法も試してみたのですが上手くいかず。
もう少しやり方を検証すべき素材です。なかなか難しい。
こんな感じで友人のFunnyMOTORgarageのロゴもお借りしてテストプリントを続けます。
今度は別素材、スチールの灰皿に刻印しました。
写真の角度だとまぁ見えますが、角度によっては見え辛い感じの刻印です。
これで出力100%です。表面の肌を完全に焼いて焦げ跡がつく感じです。
見えなくはないですが、最大出力でこれなのでちょっと微妙な出来です。
私の師匠の会社、株式会社ミニモのロゴもお借りしました。
ここでは色付きのロゴがどうプリントされるかテストです。
ミニモ様のロゴは綺麗な明るいグリーンなので、mobility~の部分の黒文字と二色構成です。
いままでのロゴはすべて黒単色だったので焦げ色に変化はありませんでしたが、
色の彩度によって焦げ色が変わる事がわかりました。
もちろん明暗をソフト内で調整すれば真っ黒にも刻印できます。
真っ黒でも格好良いです。
という感じで師匠とお友達、私が行っている美容院さんにテスト品を勝手に作ってプレゼントしてみましたが、皆結構喜んでくれました。
小さいものに簡単な刻印を施すならまぁ悪くない出来ですが、無垢のアルミ、ステンレス、ガラスは一切刻印されませんでした。
陶器とアクリルはまだ試していませんが、この感じだと難しい気がします。
透過してしまう素材だとどういう理屈で刻印されるのか、正直良くわかりません。
プロモーション映像や説明書にはできると書いてあるので設定次第でできるのだと思いますが、過度な期待は禁物ですね。
数万円で購入できる印刷機にそこまで要求するのは酷なので詐欺とは言いません。
これだけコンパクトで、素材は限定されるがしっかりと刻印できる。
それだけで驚異的な商品だと思います。
ちょこちょことオリジナル刻印のオーダーも入ってきており、活躍してくれそうな新設備です。
上手くいかなかった素材への刻印も調整していきますので、ちょっとしたプレゼントや店舗備品への刻印などいかがでしょうか?
導入相談や購入後の使用質問などもお気軽に相談ください。
わかる範囲となりますが、レクチャーいたします。
新しい機械はテストしているだけでとても楽しいです。
次の導入はついにカーボン3Dプリンター、Markforged MarkTwoでしょうかねー。
来年度には頑張って導入したいところです。
という訳でレーザー彫刻機【Runmecy】の商品レビューでした。
誰かのための何か、をデザインする人
カベミミデザインズ めあり